前立腺肥大症を予防する方法と簡易的な検査方法

前立腺肥大症を予防する方法と簡易的な検査方法

前立腺肥大症は進行性の疾患で、放っておくと閉尿や血尿、腎不全などの合併症を引き起こすこともあります。そうならないために、ここでは前立腺肥大症を予防する方法と簡易的な検査方法についてまとめています。

前立腺肥大症の予防方法

前立腺が肥大する原因は完全には解明されていませんが、加齢によるホルモンバランスの乱れ(※)が大きく関わっていることはわかっています。

※ホルモンバランスの乱れ・・・良性の男性ホルモン「テストステロン」が減って、悪性の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が増えた状態

つまり、生活習慣を見直すことでホルモンバランスが整い、前立腺が肥大する危険性を最小限に抑えられます。
もちろん異常を感じたら専門医に見てもらうことが一番大事ですが、毎日のちょっとした気遣いが予防につながります。以下でその方法を説明します。

適度な運動

適度な運動

適度な疲れを伴う運動をすることで、汗と一緒に悪性の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が流れ出ていきます。

もちろん激しいスポーツやジム通いをする必要まではありません。普段なら自転車に乗るようなところまでちょっと早足で歩くだけでも違います。エレベーターをやめて階段で上り下りするのも有効でしょう。

生活習慣を見直す

生活習慣を見直す

過度の飲酒やタバコは悪性の男性ホルモンを増やすことにつながります。それが前立腺肥大を招くことにも繋がるので、心当たりがある方は注意してください。

また、「喉が渇いた」と思うまで水分をとらない方は、喉が渇いていなくても定期的に水分をとるようにしてください。尿と一緒にジヒドロテストステロンが排出されるので、前立腺肥大の予防につながります。

食事に気を遣う

食事に気を遣う

良性の男性ホルモンは、「5α-リダクターゼ」という酵素と結びつくことで悪性になってしまいます。
この5α-リダクターゼを抑制する成分を摂取することで、男性ホルモンが悪性になることを防いでくれます。

5α-リダクターゼを抑制する成分が含まれた食べ物は、具体的に

  • ノコギリヤシ
  • バナナ
  • 豆乳・納豆など大豆食品
  • 牡蠣・しじみ
などがあります。とはいえ毎日とるのはなかなか難しいもの。できれば毎日の食事にサプリを併用して効果的に5α-リダクターゼ抑制成分を摂取しましょう。

前立腺肥大症かどうかを検査する方法

前立腺は膀胱の下に位置しているので、肥大しているかどうかを目で見て確認することはできません。そのため、基本的には問診でIPSSというチェックシートを使って数値化することで客観的に把握できます。

※IPSSとは国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score)のこと。1995年にWHO(世界保健機構)が定めたもので、前立腺の状態を検査する時にはまず使われる検査方法でしょう。

具体的な項目は7つ。

この1か月間で

  1. 排尿後、尿が残っている感じがあるか
  2. 排尿後2時間以内にまたしなければならないことがあったか
  3. 排尿中に何度も途切れることがあったか
  4. 我慢できないほど強い尿意を感じたことがあったか
  5. 尿の勢いが弱いと感じることがあったか
  6. 尿を出すためにお腹に力を入れることがあったか
  7. 夜寝てから朝起きるまでにトイレに起きた回数の平均

それぞれ回数によって0~5点でチェックし、
35点満点中20点以上で重症、8~19点で中等症、7点以下で軽症
と判断することができます。

これはあくまで目安の数字です。正確な状態を把握するには尿検査や超音波検査などが必要になるので、排尿に違和感を感じたら信頼できる泌尿器科の先生に相談するようにしましょう。

関連記事